宇宙開発事業団

polder_20030221_pic01


環境観測衛星「みどりII」(ADEOS-II)搭載の地表反射光観測装置(POLDER)は可視から近赤外にかけた8つの波長帯の自然光と偏光の画像を取得します。この2つの画像は、2003年2月1日にイベリア半島と北アフリカを観測した自然光(左)と偏光(右)の画像です。これらの画像は、443nmを青に、670nmを緑に865nmを赤に振り分けてカラー合成した画像です。左の自然光の画像では、雲を白、海を濃い青で、地表面は植生を赤で、土壌を茶色や黄色で明確に識別することが出来ます。

3 thoughts on “宇宙開発事業団

  1. shinichi Post author

    環境観測技術衛星「みどりII」(ADEOS-II)の地表反射光観測装置(POLDER)の初画像公開について

    宇宙開発事業団

    (2003年)

    http://www.jaxa.jp/press/nasda/2003/polder_20030221_j.html

    POLDERで観測した自然光画像と偏光画像

    右の偏光画像はこのセンサ特有のものです。全体的に青色が卓越しているのは、短い波長域で光が大気の分子によって効率的に散乱されるためです。大気により散乱された光の偏光の程度は、太陽光と視線との間の角度によります。左上に見える虹色は光が水の粒によって散乱されたことによります。このことにより雲頂にあるのが氷なのか水なのかを判断することができます。またこれらの画像から、地表面による偏光の影響は非常に小さいことがわかります。このため偏光画像は微細な大気の特徴や、エアロゾルの性質を決定するのに有効な情報となります。

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  2. shinichi Post author

    Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA)

    http://www.jaxa.jp/

    2003年10月、宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)が1つになり、宇宙航空分野の基礎研究から開発・利用に至るまで一貫して行うことのできる機関が誕生しました。それが、独立行政法人宇宙航空研究開発機構 JAXA(ジャクサ)です。

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  3. shinichi Post author

    (sk)

    観測衛星に搭載されている観測装置が光を取り込み、波長帯ごとに青、緑、黄、赤といった色を当てはめて画像を作る。海は青、雲は白というように割り当てると、それはまるで目で見ているかのような画像になる。

    目が捉えられないような近赤外の波長でも、目で見えたように感じる。地表の実際の色が白くても、その土壌から観測された波長に割り当てられた色が茶色ならば、その場所の土の色が茶色だと思ってしまう。

    取り込んだものを解析し、その結果を画像化して見せる。それは、高分子モデルの画像のような、説明のために作られた画像とは異なる。割り当てられた色には、ひとつひとつ意味がある。

    それは、リアルではないけれど、リアル以上の意味を持っている。

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